JSTnews
JSTnews最新号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。
2023年11月号
- 特集
- 細胞内の物質を分解し栄養をリサイクル オートファジーの役割や仕組みを探る
「在来知」と「科学知」の協働を通して 住民主体の野生動物の持続的管理に挑む
P.03特集 1― 細胞内の物質を分解し栄養をリサイクル オートファジーの役割や仕組みを探る

細胞の恒常性は、細胞内のたんぱく質やオルガネラが合成と分解を繰り返すことで維持されている。細胞内のたんぱく質などを分解して栄養を再利用する「オートファジー」は、多くの真核生物で普遍的に起こる現象だが、その役割や仕組みについてはわからない部分が多い。東京大学大学院医学系研究科の水島昇教授は、哺乳類におけるオートファジーの役割や仕組みについて体系的および定量的に理解するための研究に取り組んでいる。
P.08特集 2― 「在来知」と「科学知」の協働を通して 住民主体の野生動物の持続的管理に挑む

カメルーン共和国の東南部をはじめとした中部アフリカの熱帯雨林では、野生動物の過剰な狩猟が大きな問題となっている。この地域に暮らす人々にとって、野生動物から得る食肉「ブッシュミート」は貴重なたんぱく源だが、際限なく狩猟や密猟が続けば彼ら自身の食料もなくなってしまう。京都大学アフリカ地域研究資料センターの安岡宏和准教授は「在来知」と「科学知」の協働を通して、住民の手による野生動物の持続的な管理と経済活動のモデル作りに取り組んでいる。
P.12連載― イノベ見て歩き
第6回 小型衛星の「ラストマイル輸送」実現へ ハイブリッドロケット再点火装置を開発

社会実装につながる研究開発現場を訪ねる「イノベ見て歩き」。第6回は、北海道大学宇宙環境システム工学研究室のケンプス ランドン招聘教員らが設立した北海道大学発のスタートアップ企業を紹介する。宇宙空間で相乗りした小型人工衛星を所定の軌道に導く「ラストマイル輸送」の実現を目指し、ハイブリッドロケット推進システムを開発している。
P.14NEWS & TOPICS

- 研究成果
- ソフトカプセル廃材から高性能生分解性プラ
- 研究成果
- 「量子メス」イオン入射器の原型機が完成
- 研究成果
- 「樹状」の海洋細菌が石油を素早く分解
- 研究成果
- 交通渋滞を正確に予測するAIを開発
P.16さきがける科学人― 食品の食べ頃や賞味期限が簡単にわかる 測定技術の開発を目指して

東京農業大学 応用生物科学部
食品安全健康学科 教授
飯嶋 益巳
ISSN 1349-6085
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